=発表会点描=
第50回発表会が終わって早二週間あまり・・・。
毎年ながら無事に終了できるとホッとしますね。
今回は独奏曲のレベルが高く、
大曲、名曲目白押しって感じでした。
プログラムをざっと見てもなんだかすごいって感じ・・・。
「涙のトッカータ」ちょっと懐かしめの曲。
昭和に時代に席巻したポール・モーリアの代表的な曲。
これは時代の雰囲気があってよかった。
N・コストの「練習曲ト長調」これもあまり弾かれない曲ですが、
地味ですが、ロマン派の曲調がよく出てる曲ですよね。
この曲が舞台でしっかり聴けたのはよかった。
発表会で弾かれたのは初めてかな。
「ワルツ・アンダンティーノ」も演奏者が目標をもって練習してきた曲。
目標を達成できたのでまずは拍手。
「エリーゼの為に」は発表会に初めて出演してチャレンジした曲。
初めてにしては少し難しめ・・・。
破綻することもなく弾ききったのは上出来。
始めて出演の曲は、聴く方も緊張するので、
上手く弾ききれて、なんだか肩の力が抜けた感じ・・・。
その中でもちょっと面白いなと思う曲があって、
たとえば「グラナダアラベ」という曲が弾かれましたが、
この曲はかなりレアな曲で過去に弾かれたことはありません。
今回初めて知りましたが、
作曲者はギター界ではよく知られたV・ゴメス。
ギターのいろいろな技法が盛り込まれていて、
一曲練習すると結構練習になりますね。
易しくはないので中級以上かな。
韓国民謡の「アリラン」も弾かれましたが、
この編曲者が凄い!
いつもソロコンサートにゲストで演奏している金庸太氏の編曲。
さすがに超難しくそのチャレンジ精神に拍手ですね。
苦労しながらもよく弾いたなぁ!という感想。
今回弾かれたルネサンスとバロックの名曲。
「ナルバエズ」と「ムルシア」・・・。
「ムルシア」のプレリュードは短いですが、
バロックらしい味のある曲ですが、
あまり弾かれることのない曲でもります。
ナルバエズの「皇帝の歌」も地味ではあるんですが、
その時代の雰囲気のある曲なんですね。
特徴的なメロディーがないせいか、
なんとなく敬遠されてるのが残念かな。
バロックでもバッハの「メヌエット」「フーガ」、ヘンデルの「サラバンド」、
スカルラッティの「ソナタ」が弾かれたんですね。
これは名曲の誉れ高い曲なんですが、
かなりの難曲です・・・。
忘れてはいけないのが、
バイスの「シャコンヌ」が弾かれましたねぇ。
この曲もめったに弾かれない曲です。
非常に曲が長いのと、
少し地味な感じで敬遠される曲ではあります。
今回良く演奏しましたよね。
もう少し易しいルネッサンス、バロックの曲が弾かれてもいいかな・・・。
今回特に興味深かったのが、
カルカッシの「エチュード Op.60-24」が弾かれたこと。
この曲は、発表会の歴史の中で弾かれたことがない曲です。
これから弾かれることがあるのあなぁ・・・。
なかなかいい曲ではありますが、
長いことも長い・・・よく完奏しましたという感じ・・・。
アンサンブルでもいい演奏がありました。
デュオ・ニンフェはまだ結成して二回目の演奏。
前回より余裕が出てました。
デュオ・クリスタルの「カバティーナ」は、
この曲は独奏よりアンサンブルの方が無理なく聴ける感じで、
アンサンブルとしては二回目かな。
いい雰囲気でした。
デュオ・バームの「アレグロ」は二重奏としては定番のシャイドラーですね。
テンポをどんどん押していく雰囲気が印象的でした。
アンサンブル張長藤ん。の「ムーンリバー」
このトリオは結成当初のちょっと衝撃的な演奏から、
物凄く進歩した演奏になっていて驚かされました。
「Tea For Tow」は、前回クリスマス会からかなり前進した演奏。
いつもは5人組なんですが今回は4人で演奏。
曲の雰囲気はよくつかんでましたね。
アンサンブル・ヴェルデの「アンダンテ」は超難曲。
よかったよかった(*^^)vっていう感じ・・・。
仕上げはこれからかな。
アンサンブル・ブラウの「サンライズ・サンセット」は、
編曲が難しく練習ではちょっと苦労したんですが、
本番が一番いい演奏でした。
弾き語りの部は、もうかなり手練れの方ばかりで、
なかなか聴かせてましたよね。「翼をください」という、
年代的に懐かしい曲があったのはよかった。
「サボテンの花」も時代の雰囲気が色濃く出てる曲ですよね。
トレス・シャペウスは、教室の誇るボサノババンド。
ギターでもバスギターを使って変化を持たせるのはさすが。
地に足のついた良い演奏でした。
最後の部では、F・ソルの曲が多かったですね。
6曲のうち3曲は、ソルでした。
モーツァルトの魔笛の主題による変奏、マルボローの主題による変奏。
ソルの二大名曲が並びました。
一回の発表会に、これだけの大曲が並ぶとは驚き!
過去の発表会にはなかっことかもしれない・・・。
それもきちんと弾けてるのがさらにすごい!
そのなかにあって、練習曲が2曲弾かれたのがよかった。
練習曲は短いですが、非常に奥深い曲ですよね。
唯一のスペイン物の「スペイン舞曲第五番」情熱的な演奏でした。
最後に弾かれた「ヴァルス・ショーロ」は、
発表会で弾かれたのは初めてかな・・・。
しっかりしたいい演奏で発表会の最後を締めましたね。
第50回の発表会を簡単に眺めてみましたが、
「愛のロマンス」「旅人よ」「大聖堂より三楽章」「黒いオルフェ」などなど・・・。
非常に多様性のある曲が弾かれたんだなと思います。
自分が目指しているギターの持ってる世界の多様性の表現の一端は、
今回の発表会では表現できてるのかなぁ・・・、
と、少しですが満足を持つことができたのかな。
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