=青色申告あれこれ=
今年も青色申告の時期がやってきました。
青色申告の世界も近年厳しさを増してますね。
青色申告を担当する青色申告会も先行き暗いです。
まず青色申告というと中小事業者が多いのですが、
やはり今の日本の状況を反映していて、
高齢化と後継者不足がかなり進んでるのです。
毎年廃業する事業者が増えている現状です。
どうなっていくんだろうという疑心暗鬼状態です。
青色申告をしてくる方を相手をする何人かが窓口になっていて、
来た方が希望する相手の名前を書いて入れていくのですが、
これがまたものすごい勢いで偏るんですね。
人気のある人のところへは10~20くらい名指しがあります。
とても一人で一日そんな人数は相手できないので、
ほかの方に振り分けてもらいます。
難しい場合と比較的安易な場合を、
うまくミックスしてくれると嬉しいのですが、
まあ、簡単な案件ばかり選んでいきますね。
結局、難しい面倒な案件ばかり残ります。
よくやってくれますよね。
手助けしてるんだという顔がなんだか憎たらしいのです。
一日に処理できる案件は多くても5~6件です。
それを超えて指名してもらっても、
ほんと辛いだけなんですけどね。
そうはいってもニコニコと愛想をふりまいて、
処理していくしかないんですね。
青色申告というのは個人事業主さんがほとんどです。
ご夫婦で結構来るんですよね。
対照的なご夫婦が多くて、
大体奥様が活発でまくしたてるタイプが多いですね。
こちらの目の前で書類を前に旦那さんにガンガン言い立てるんですね。
これがまたよくできてると思うのですが、
旦那さんは穏やかでおっとりしてるんですね。
奥さんの言われるがままに書類を出したりめくったりするんですよね。
すぐ横でまくしたてられるので大変じゃないかと思うのですが、
これがまたうまくできたもんで、
ワーワー、ガンガン言った後で最後は旦那さんを立てるんですね。
最後は仲良く帰られます。
その絶妙のバランスに感服ですね。
呆気にとられるといったほうがいいのかも・・・。
中国の方は飲食業の方が多いですね。
文化の違いからでしょうか、
無事に手続きが終わると、
お礼を持ってくるんですね。
当然それはもらうことはできないにで、
お断りするんですが、
なかには住所を教えてほしいといわれる方がおられるんですね。
ま、それはどう考えてもできないんです。
あまり無碍にもできないので断り方が難しいですね。
上の人に相談するということでもないのでなんとか切り抜けるんですが、
結構ハードルの高いお断りになりますね。
冷汗が流れるんです・・・。
なかにはどうしてもわたくしに頼みたいという方がいるんですね。
今の待ち人数だと3時間くらいかかりますよ。
もう少し空いてるところもあるのでそちらに・・・と、
いうのですがそれでも待ちますというんですね。
こんなところで人気者にならなくてもいいようなものですが、
これも相性みたいなものがあって、
前回すんなりいくとまた同じ人を選ぶんですね。
相性の悪い人の前ではいきなり険悪なムードになったりするので、
難しいところです。
コロナウィルスの影響で深刻の締め切りが一か月伸びました。
これで余裕をもってできるのではないかと思う方もいるかもしれないですが、
それこそ甘い見方というしかありません。
いろいろ重い状況の方というのは、
やはり伸びただけ締め切りの時に来るのです。
とにかくこちらにとってやってほしいところもあまりやってなくて、
こちらに丸投げなんてこともあるんですね。
そこで怒ってしまうますます状況を悪くしてしまうので、
冷静に静かに怒りをググっと抑えて、
やってほしいところに付箋をどんどんつけていきます。
これだけはやってもらわないと進みませんよと優しく諭すわけです。
毎年のことで分かってると思うのですが、
毎年同じ状況で来るんですね。
今年は軽減税率も入ってきてるので厳しいのです。
非常に細かい話になるんですよね。
そのためだけではないですが日曜出勤なんてもあります。
これがまだ一か月続くのかと思うとドヨ~~~ンとした気分になるんですよね。
青色申告は中小零細の事業主さんが多いので、
コロナウィルスの影響をどのくらい受けるのだろうと少し心配になります。
皆さん無事に来年の申告に来られるといいのですが・・・。
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