映画鑑賞記
「明日への遺言」鑑賞記
3月1日に封切りになった映画「明日への遺言」を、
シネマズ109港北で鑑賞した。
この映画は第2次世界大戦中、東海軍司令官で、
戦後、B級戦犯として絞首刑になった、
岡田資(たすく)中将の法廷闘争を描いたものだ。
冒頭からピカソがパリ万国博覧会で描いたゲルニカでの
無差別爆撃の惨状を描いた壁画から始まる。
その後、各種の無差別爆撃の記録映画が10分に渡って繰り返され、
一般市民が巻き添えになる悲惨さが訴えられていた。
その中には日本軍の中国への侵略や米軍の東京空襲、
そしてこの映画のテーマになった名古屋空襲も含まれている。
名古屋空襲では米軍の爆撃機からパラシュートで投降した兵士を、
日本軍が刀で斬首する事件が発生した。
岡田中将はその指示を行なった戦犯として処刑されるのだ。
その時、処刑を実行した部下達をかばい、
全ての責任を自分で背負い込もうとする。
映画で訴えたかったものは戦争の悲惨さもあるが、
岡田中将の潔良さだろう。
今の大人、特に政治家や企業の経営者などには、
このような人は少なくなったと思う。
どこかの相撲部屋にもそんな親方いたねえ。
「偽装が蔓延する無責任国は将来に希望が持てない。」
そんな印象を持った映画だった。
この映画は殆どが裁判シーンなので、
多少は予備知識持って鑑賞したほうが良いかも。
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