映画鑑賞記
                           
                             

                                   
                               



               
「Hachi 約束の犬」鑑賞記  






 8月8日(土)に封切りされた、

HACHI 約束の犬」を町田グレンベリーモールで鑑賞した。

ちなみにアメリカでの公開は今年の12月18日。



 あらすじは書くまでもないが、

米国映画なので、舞台設定は
アメリカ東海岸の架空の街になっている。

HACHIは日本の犬(秋田犬)であり、物語の始まりは日本のお寺からだった。

僧侶が、どこかのアメリカ人に秋田犬の子犬(名前はハチ)を送るのだが、

現地の空港で荷物の移動中にラベルがやぶれてしまい迷子になってしまう。

そこに通りかかったのが、

リチャード・ギア扮する大学教授のパーカーだった。

かわいそうに思ったパーカーは子犬を自宅に持ち帰る。

そして以前飼っていた犬を亡くした悲しみから癒えていない、

奥さんの反対を押し切って飼ってしまうのだ。



 すくすく成長した子犬は、

夕方5時になると、

職場から帰ってくる主人を駅に迎えに行くのが日課だった。

駅舎から出てきた主人が「
HACHI――!」と呼んで、

頭をなでると
HACHIは主人に飛びついて大喜びする。

微笑ましい光景だ。

しかしそんな光景も長くは続かなかった。

主人が、ある日突然死んでしまうからだ・・・・。



ここからは原作と同様のストーリー。

ストーリーがわかっていても、

一緒に行った嫁は涙が止まらなかったようだ。

戻らぬ主人を9年間も待ち続けたという忠実さに、

心が動かぬわけがない。

リチャード・ギヤの「
HACHI――!」と呼ぶ声は、

まさに日本人のイントネーションであり、

日本映画を見ているような錯覚も覚えた。



 余談だが、ハチ公の忠犬説には異論がある。

ハチ公が死んだ時に、解剖してみると、

胃の中に焼き鳥の串が何本か突き刺さっており、

主人が亡き後も渋谷に通っていたのは、

焼き鳥ほしさだったという説。


うーん、これだと身も蓋もなくなる。

しかし、現実はそんなものかもね。

人間と違い、動物は食うために生きているようにも見える。

我が家の猫なんか、まさにそんな感じ。

食っては寝、食っては寝の毎日だ。

おかげでその体はまるで、ビア樽それともツチノコ、

はたまた電子レンジでやわらかくなりすぎた餅?

それでも飼う人にとっては、大切な家族であり、

貴重な癒しの存在でもあるのだ。

「人を楽しませるために動物(ペット)がいる」、

なんていうのは人間の思い上がりか。



 最近はハリウッドも日本映画のリメーク版が多いようだが、

かなりネタ不足のようだ。

しかし、リメークしないで、そのまま日本映画を見ろよ、と言いたい。

アメリカ人はプライドが高いのか、

他国の文化をそのままでは受け入れられない国民性のようだ。







                            
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