映画鑑賞記
「火天の城」鑑賞記
南町田グランベリーモールの109シネマズで、
映画「火天の城」を鑑賞した。
6月に見た「劔岳 点の記」以来の感動巨編だ。
安土城の建築に懸ける岡部又右衛門(西田敏行)の執念と苦悩。
そして、それを支える最愛の(大竹しのぶ)と娘。
さらに岡部を信頼してついてきた職人やその家族たち。
安土城建設という巨大プロジェクトは、
100万にもなる人々の協力無しには実現できなかったのだ。
映画を見ていて、
コンピュータシステム構築のプロジェクトを思い出してしまった。
自分はIT業界にいるので、
建築プロジェクトとコンピュータシステム構築のプロジェクトは、
とてもよく似ているのだ。
岡部又右衛門は大工の総棟梁なのだが、
我々の世界ではプロジェクトマネージャーに相当する。
プロジェクトの規模や責任の重さは全然違うが、
その精神的、肉体的なつらさは近いものがあるだろう。
成功の可否はプロジェクトマネージャーの手腕にかかっているからだ。
信長はクライアントということになるが、
当時の最高権力者で、
逆らえば打ち首にされるという恐ろしいクライアントを前に、
岡部は命がけで答えたのだ。
弱い人だったら病気になるだろう。
本当によくやったと思う。
また、奥さんも命がけ(最後には亡くなるのだが)で夫を支えた。
妻の鏡のような人だ。
それにしてもあんなクライアントだったら、
仕事したくないね。
それでも受けざるを得ないのが宮仕えのつらいところ。
サラリーマンの悲哀に通ずる。
ちょっとみじめな話になったが、
製作費15億円かけただけあって、セットはすごい。
また、CGが効果的に使用されており、迫力満点。
昔の技術だった作られなかった映画ではないだろうか。
途中までストーリーに吸い込まれ、
大竹しのぶの演技に涙していたのだが、
しらけることが2つあった。
一つは、シーンの中で職人に紛れ込んでいた忍びの者が
、突然、刀を抜いて信長に襲いかかるのだが、
これが重力を無視したような大ジャンプをするのだ。
これはいただけない。
なにか別の映画を見ているようでがっかりしてしまった。
こういうの中国映画によくあるよね。
それと、シートの並びにいたカップルが、
かなり大きな声でおしゃべりをしていたこと。
これは切れそうになるね。
隣のおじさんもにらんでいた。
こちらもにらもうとしたら、
そのおじさんと視線があってしまい、
妙な空気になってしまった。
映画は静かに鑑賞しようね!!