映画鑑賞記
                           
                             

                                   
                               




                        「シャッターアイランド」鑑賞記

             
           
 
 もう、ほぼ固定化してしまった映画館、町田のグランベリーモール

109シネマズで「シャッターアイランド」を鑑賞した。

 

 今回の映画は感想が書きにくい。

初めはミステリー映画かと思っていたが、

主人公の連邦保安官(デカプリオ)が事件の捜査で来たはずなのに、

いつか自らが精神患者に変わっていき、

最後は謎めいた言葉を残して去ってしまう。

結論がはっきりしないまま終わってしまうところが実はミステリーか???

 

 この、精神患者に仕立て上げられる(と思っていた)ストーリーは、

以前見た「チェンジリング」に似ている。

でもこちらは史実に基づいているのでリアリティがあるが、

今回のは小説の映画化なので、

監督や脚本家の自由な仕立(空想や演出)が前面に出ている。

 

 見ている側を翻弄してしまっているような印象だ。

人によっては不思議の極致に、

自分まで精神患者になってしまう場合もあるだろうし、

落胆の面持ちで席を立つ人もいるだろう。

ネットに書かれた感想を見ると評価が分かれているが、

むしろ厳しい意見が多い。

 

 自分の場合は前者に近かった。

2回位見ないとストーリーが頭に残らない感じ。

むしろ製作者はそれを狙っているのだろう(自分は見ないけど)。

 

 精神患者というと怒られるが、

最近はうつ病やパニック症になる人が多い。

ストレス社会のひずみと言ってしまえばそれまでだが、

国全体が非常に病んでいる感じだ。

政治も経済も教育も家庭もどうなっているのかと思う。

こんな時こそ宗教や文化に目を向けるべきだ。

自分を解放してくれる何かを持たないと、

それこそシャッターアイランドに閉じ込められてしまう。

 



                            
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