映画鑑賞記
「孤高のメス」鑑賞記
特別な感想は無いけれども、
ヒューマンドラマとしては良かったと思う。
ブラックジャックの実写版といった感じだが、
主人公のキャラは明るい。
都はるみの「アンコ椿は恋の花」を聞きながら手術をするのだ。
演じるのは堤真一。
「三丁目の夕日」でも面白い役柄を演じていた。
「白い巨塔」とか「医は算術」とか言われて久しいが、
近年は医療機関の経営が厳しく倒産するところが増えてきた。
そのせいか患者本位のスタンスに切り替わりつつある。
医者がずいぶんと説明をしてくれるようになった。
それと、いつからか患者を「患者様」と呼ぶようになった。
ようやく一般のサービス業並みになったのかもしれないが、
(サービス業であることに気がついた?)、
「お客様」というのと違い、ちょっとこそばゆい感じもする。
しかし実態はどうなのか。
薬漬け医療は本当に無くなったのか?
医療事故を恐れて、助かる命が放置されていないか?
人は、多少愛想が悪くても、
本当に患者のためになる治療をしてくれる、
赤ひげ先生のような医者を求めている。
そんな医者がいる施設なら患者が放っとくはずがない。
そんな問題提起をする映画なのかも知れない。