映画鑑賞記
                           
                             

                                   
                               




                         最後の忠臣蔵」鑑賞記

             
           

 
1226日、町田グランベリー・モールで映画「最後の忠臣蔵」を観賞した。

とても良い作品だった。


 忠臣蔵といえば、年末時代劇の定番だが、本作はずいぶん趣が違う。

原作は池上彰一郎の旧題『四十七人目の浪士』。

NETで調べたら、2004年にNHKの連時代劇ドラマで放映されたとのこと。

今回はその劇場版ということになる。


 「瀬尾孫左衛門(役所広司)」と「寺坂吉右衛門(佐藤浩一)の二人の物語だ。

二人は無二の親友。

瀬尾孫左衛門は、当初は討ち入りに参加するはずだったのが、

大石内蔵助から隠し子「可音(桜庭ななみ)」を立派に育ててほしいと託され、

討ち入り前夜に逐電(逃亡)したのだ。


逃亡者の汚名を着せられながら、

16年間身を潜め、可音が立派な商家に嫁ぐのを見届けたのち切腹する。


 一方、寺坂吉右衛門は、47人目の赤穂浪士なのだが、

これも内蔵助から「生き残って真実を伝え、遺族を援助するよう」特命を受ける。

本当は立派な切腹をしたかったのに・・・・・。

武士というのは、主君の為にいかに死ぬかが重要なのだが、

逆に生きろと言われ、不本意ながらも使命を全うする。

忠実さからいえば武士の鑑のような二人だ。


 今の日本に足りないのは忠誠心かもしれない。

自分も含め、そんなサラリーマンは皆無(?)だろうけど・・・・。

今、映画業界ではサムライシネマというキャンペーンを行っている。

サッカー日本代表前監督岡田武史が応援団長だ。


 このキャンペーン、「十三人の刺客(2010)」(東宝)、

「桜田門外ノ変」(東映)、「雷桜」(東宝)、「武士の家計簿」

(アスミック・エース、松竹)、「最後の忠臣蔵」(ワーナー・ブラザース)、

この5作品を見た人を対象としたプレゼント企画を中心に、

時代劇映画の魅力をアピールする目的で発足したそうだ。

自分が観たのは「桜田門外ノ変」と「最後の忠臣蔵」のみだ。

今回で最後の作品となる。

今になれば全部観ておけば良かったと思うが、時すでに遅し。

 


  
                          メニューへ




                             topへ