映画鑑賞記
                           
                             

                                   
                               




                           SOMEWHERE」鑑賞記


 416日(土)に、

新百合ヶ丘ワーナー・マイカル・シネマズで映画「SOMEWHERE」を鑑賞した。

67回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品だ。

監督はソフィア・コッポラ。

父がアカデミー賞5回受賞したフランシス・フォード・コッポラ監督で、

本作では製作総指揮を務めている。

父の代表作は「ゴッド・ファーザー」、「地獄の黙示録」など。

ソフィア・コッポラ監督もアカデミー賞脚本賞を受賞したことがある。

本作も同監督が脚本を書いた。


 映画の舞台はハリウッド。

だだっ広い砂漠にある、

サーキットのような道路を、高級なフェラーリが高速で走り回る。

道路を映すカメラアングルは全く動かない。

車は4周してスクリーン中央に止まった。

車の中から一人の男が降りてくる。

彼はハリウッドの映画スター、ジョー・マルコ(スティーブン・ドーフ)。

酒と女に溺れ退廃的な毎日を送っている。

住んでいるのはハリウッドのシャトー・マーモントホテル。

ちなみに、ここは映画関係者や音楽関係者が好んで使うあこがれのホテルらしい。

あのマリリン・モンロー、ロバート・デニーロ、

ショーン・コネリーなども長期滞在したという。



 物語はそのホテルに前妻レイラと、

同居する11歳の娘クレオ(エル・ファニング)が突然やってきたことから始まる。

クレオは本当にかわいらしい女の子。

手足も長く、小学生とは思えないような体型だ。


 久しぶりの親子の出会いだったのだが、

ある日、再度クレオがやってきた。

前妻は娘を置いてどこかに出かけてしまう。

その後、前妻から電話。

娘が2週間後に学校のキャンプに行くので面倒見てほしいというのだ。

居場所は言わない。

そして父と娘だけの生活が始まる。

2週間が過ぎ、キャンプに行く直前、娘が泣いて訴える。

「ママはいつになったら帰ってくるの?」と。

最愛の娘に泣きつかれ困惑したジョーは、前妻に戻ってきてほしいと電話で懇願する。

あまりにも堕落した生活と、娘に何もしてやれない無力さを心底反省したのだ。


 しかし前妻からは「あなたなら頑張れるわ」という、つれない言葉・・・・・。

昔「クレーマー・クレイマー」という映画があったが、それを思い出した。


 本作はB級映画かと思った。

説明も全くなくて、ストーリーがよくわからないのだ。

最後のシーンも意味不明。

たとえるなら印象派の絵画のような感じ。

 

それがむしろ良いのかも知れない。

監督は家族の崩壊をテーマにしたものだという。

ちょっと不思議な映画だった。



  
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