映画鑑賞記
                           
                             

                                   
                               



                    「臨場 劇場版」鑑賞記




 全国ロードショーの二日目の71日(日)に、

映画「臨場
劇場版」を観賞した。



 本作は「終身検視官」の異名を取る警察官が主人公の短編小説(小説宝石)が原作。

漫画化(週刊漫画TIMES)もされ、

またテレビ朝日系で連続テレビドラマ化もされている。



 タイトルの「臨場」とは、

警察組織において事件現場に臨み、

初動捜査に当たることを意味する。



 内野聖陽(うち・まさあき)演ずる検視官・倉石義男の破天荒ぶりが面白い。

「太陽にほえろ」で言えば、

「ジーパン」のような存在(ただ、倉石は
50代の警視なので、かなり偉い立場)。


 内野は、テレビドラマ「仁」で坂本竜馬役をやっていたが、

なかなか味のある役者だ。



 警視と言えば、

自分のおじも兵庫県警の警視だった、

(もう
70歳を過ぎておりとっくに引退しているが)。



 最近、テレビでも映画でも警察ものがやたらと多い。

ただ、まともにやっても面白くないので、

SPEC」のように超能力者であったり、SPであったり、

警察学校の教官であったり、

色々と趣向を凝らしているようだ。



 検視官は、主役になるのは初めてのように思うが、

なかなかユニークな設定だ。


 本作では無差別通り魔殺人が背景となっており、

無念な死に方をした人を検視官がてきぱきと検視していく。

 

そのような地味な作業の中、

終身検視官の倉石は死体の最後の声を、

一つ一つ拾っていくことができる。

物言わぬ死体が事件の真実を語りかけてくるのだ。

そして意外な事実が浮かびあがってくる・・・。

「麒麟の翼」も面白かったが、本作の方が意外性があった。

結構ドキッとした。


 演出がなかなか凝っている。

オープニングの映像(最初はよくわからない)が、

最後のシーンとつながっている。

エンディングの字幕が流れたあとに映し出される映像を見て、

初めて意味がわかるのだ。


いつもは最後の字幕が流れるとさっと席を立ってしまうのだが、

今回は立たなくて良かった


 


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