映画鑑賞記
                           
                             

                                   
                               



                            
謝罪の王様鑑賞記




 106日(日)に十日市場ららぽーとにあるシネマズ東宝で、

映画「謝罪の王様」を鑑賞した。


 ブラックコメディということで気楽に楽しめた。

主役は阿部サダヲが演じる黒島譲。

職業は謝罪師。

東京謝罪センターの所長をしている。

謝罪することに関してはプロフェッショナルで、

依頼者からの難問に、次々と謝罪して解決していく。

謝り方としては、とにかく土下座が基本なのだ。


 ストーリーは、具体的な謝罪の仕方を6つのケースで紹介していくという仕立になっている。

ケース1では、帰国子女で司法書士を目指している倉持典子(井上真央)が、

運転中にやくざの車にぶつけてしまい、

その落とし前に不法な契約書にサインをさせられ、

風俗店に売られそうになるところを、黒島が体を張って謝り倒し、

最後は契約を解除させるのだ。

 やくざ相手に、土下座は当たり前、踊って歌っておべんちゃらの連射。

そしてとうとう契約書を返してくれた。

謝礼は50万円。

そんなお金を持ち合わせていない世間知らずの倉持は、

支払う代わりに黒島のアシスタントとなって働くことになる。

 最初にやった仕事は謝罪センターのプロモーションビデオに、

レオタード姿で出演することだった。

こんな仕事はやってられないと不満をぶつける倉持。

次に待っていた仕事は、

下着メーカーで、女子社員 宇部美咲(小野真千子)にセクハラを働き、

訴えられそうになる超軽薄な中堅社員、

沼田卓也(岡田将生)の謝罪依頼(ケース2)。

軽薄さでは負けない倉持が、黒島と一緒に解決にあたる。

まずは沼田自身がいろんな言いわけをして女子社員に謝るのだが埒が明かない。

そこで選んだ最後の手段は、

別のセクハラ事件で電車に飛び込み自殺した男性の幽霊を黒島が演じることだった。

その伏線として、美咲が電車のホームで待っている時に、黒島が現れ、

セクハラで訴えられ自殺することをほのめかす(小声で聞かせる)。

美咲はそれを聞いて動揺する。

 ある日、美咲が、自殺のあった線路上の高架を歩いているときに、

金網越しに幽霊が突然現れた(幽霊は上からワイヤーで吊り下げられているのだが)。

腰を抜かすほど驚く美咲に、幽霊が語りかける。

自分はセクハラで訴えられ、それを苦に自殺したことを打ち明けるのだ。

恐怖の中で、心配が頭の中を駆け巡る。

自分のせいで、沼田が自殺するのではないかと。

そこに現れたのは、当人の沼田。

ここぞとばかりに沼田にやさしい言葉をかける美咲。

そして二人に訪れる雪解け・・・・。


 ケース3は大物俳優 南部哲郎(高橋克己)の長男 、

英里人(鈴木伸之)が起こした暴行事件の謝罪。

南部はかつてマンタン王国との合作映画で英雄的存在の将軍を演じ、

マンタン王国では国民的スターだ。

元妻の壇乃はる香(松雪泰子)も大物女優。

被害者は、酔っぱらって繁華街を歩いていた時、英里人を見つけ、ちょっかいをかける。

英里人は、はじめは適当にあしらっていたが、親父の悪口(はげ)を言われ切れて暴行する。

尊敬する父親をバカにすることが許せなかったのだ。

最後は、被害者が自分が挑発したことを素直に認めて落着。

両親は土下座をして黒島に感謝していた。


 ケース4では、美咲の親父が登場する。

ニューヨークで国際弁護士の資格を取ろうとしていた時に、

娘の美咲を殴ってしまったのが悔やまれ、どうしても謝りたいという。

朝寝坊して、受験に送れそうになり焦っていた時、

クロ―ゼットに隠れていた美咲が「腋毛ボーボー、自由の女神!!」

と、叫んで踊ることが許せなかったのだ。


 ケース5は、マンタン王国でのトラブルの謝罪。

国と国との問題に発展し、最後は首相が謝りに行くことになった。

この国では土下座は、相手を最大に侮辱するポーズとなるため通用しない。

そこでやったのは「腋毛ボーボー、自由の女神!!」と叫びポーズすることだった。

これこそ土下座を超える究極の謝罪なのだ。


 ケース6は、ラーメン屋の従業員が起こしたミス。

当時は道路工事のバイトだった黒島が、注文したラーメンを待っている時に、

従業員が麺を切るときに飛び散る熱いゆで汁を、

顔にかけられたことが許せなかったのだ。

数年たって、すでに辞めてしまっていたその従業員が、

当時のことを謝るために黒島を訪れる。

謝罪は「腋毛ボーボー、自由の女神!!」・・・。


 後半は訳のわからない説明になってしまったが、内容的にはざっとこんな感じ。

興味のある人は劇場で。




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