映画鑑賞記
                           
                             

                                   
                               



                       
テルマエ・ロマエⅡ」鑑賞記




 封切り2日目の4月27日に、

南町田シネマズ109で映画「テルマエ・ロマエⅡ」を鑑賞した。

一作目が大当たりしただけに、当日は観客が多かった。

特に小学生が多く、「ギャハハ」と笑う声がやかましかった。

(まあ、笑い声は仕方ないか。最近は歌もオーケーのようだし・・・)

本シリーズは、女性漫画家・ヤマザキマリのコミック漫画が原作。

彼女は、母がビオラ奏者、父が指揮者と、音楽家の家庭(東京)に生まれた。

17歳の時、母の勧めで芸術(美術史と油絵)の勉強のためにイタリアに留学。

漫画は留学時代に生活費を稼ぐために始めたとのことだが、

さすがに絵がうまいはずだ。

そんな中、アパートの隣人だったイタリア人と恋愛に落ち10代で出産し、

やがてシングルマザーに。

2002年に知人の紹介で14歳も年下のイタリア人(文学研究者)と結婚し、今に至る。


 テルマエ・ロマエの制作は、

夫がローマ皇帝の名前を全部言えるほど古代ローマおたくで、

その影響を受けたことがきっかけだったようだ。

 テルマエ・ロマエとは、ラテン語で「ローマの浴場」の意味。

主人公のルシウス(阿部寛)は、古代ローマの浴場専門の設計技師。

場面は巨大コロッセオでの剣闘のシーンから始まる。

曙演じる無敵のグラディエーター(剣闘士)・アケボノウスに、

多数のグラディエーターが切り倒されていく。

ルシウスは、

「グラディエーター達の傷を癒すための温泉保養地をテルマエに建設せよ」と、

バドリアヌス皇帝(市村正親)から命じられた。

アイディアに悩んだルシウスは、

またもや現代日本の浴場にタイムスリップする。

そこはどういうわけか、相撲取りのふろ場だった。

平たい顔族(日本人)の、巨大な体格の男たちが、

グラディエータ達とは違って、仲良く入浴を楽しんでいる。
(本物の力士、元力士が登場)

特に興味を持ったのが、マッサージチェアーだった。

力士に進められ座ってみると、強烈なマッサージに身をのけぞらせる。

いたずらな力士が、設定を最強にしていたのだ。

少し弱めてもらい再度マッサージを受けると、

これが何とも言えない心地良さ。

さらにバスクリン、ツボ刺激の足ふみくんなど、興味をそそるものばかり。

さっそくローマにもどり、それを再現する。

マッサージチェアーは椅子のような箱の中に奴隷を入れ、

客に後ろから背中を殴らせるといった調子だ。

着々と温泉保養地を建設する中、平和路線を進める皇帝に反対する、

元老院の一派がクーデターを仕掛ける。

次期皇帝候補のケイオニウス(北村一輝)の贋者を仕立て上げ、

旧来の武闘派路線に戻そうとするのだ。

その時、皇帝とケイオニウスは病に伏せていた。

一方、ルシウスは古代ローマと現代日本を行きつ戻りつする中、

山越真美(上戸彩)に再会する。

今度は草津温泉だ。

真美は猛勉強の末、ラテン語と古代ローマ使が堪能になり、

ルシウスとは直接会話ができるのだ。

彼女は漫画家志望なのだが、前回作成し編集社に提出した、

温泉を題材にした作品がボツになったため、

あちこちの温泉を取材で廻っていた。

ルシウスと再会した真美は、一緒に古代ローマにタイムスリップする。

その頃、贋ケイオニウスはコロッセオで、観客に向かって、

強いローマを取り戻そうと訴えていた。

ルシウスと真美は、贋ケイオニウスを糾弾する。

その時、真美が携えていた学術書『ローマ帝国の繁栄と滅亡』を、

贋ケイオニウスに見咎められ、

「ローマを滅亡に導く魔女」と、

牢に捕えられてしまう。

助けてくれたのは、闘いに嫌気が差した、アケボノウス。

真美はルシウスとともにバイアエの保養地建設現場に戻ってきた。

二人を追い、贋ケイオニウスとその一派は連れ戻そうと襲撃してくる。

闘いが始まろうとした時、本物のケイオニウスが現れた。

「そいつは贋者だ」という、ケイオニウス。

一派は驚く。

 そんな中、掘削中の現場から大量の温泉が湧き出た。

大喜びする作業員達。

闘いはすでに終わっていた・・・・。

 
本作はお笑いとシリアスが入り混じった面白い作品だった。

映像も凝っていた。

特に、ポルトガルで再現したというコロッセオと、

5000人の観客エキストラを使ったシーンは中々だ。

さらに意外性のあるキャスト。

久々に、白木みのると浪越徳次郎を見た。

生きていたんだ、という感じ。

ただ、随所に漫画っぽいシーンがあって、

おじさん一人で行くのにはちょっと気が引ける作品だった。




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