映画鑑賞記
                           
                             

                                   
                               



                
  進撃の巨人鑑賞記




 8月8日(土)にららぽーと横浜シネマズTOHOで映画「進撃の巨人」を鑑賞した。

原作は、諫山創(いさやま はじめ)による漫画作品。

小説、テレビアニメ、映画など、各種メディアで連載、放映されている。

劇場版アニメとしては昨年に前篇「〜紅蓮の弓矢〜」が、

今年6月に続編「〜自由の翼〜」が公開された。

今回は実写版だ・・・と、紹介しつつも、

拙者はマンガを読んだこともないし、内容は全く知らずに劇場に行った。

去年、アッコがスマホアプリのコマーシャルに、

「巨人」として出ていたのは覚えている。


 時は850年(西暦かどうか不明)。

繁栄を築いていた人類が、

突如現れた人間を捕食するという巨人に滅ぼされた。

かろうじて生き残った人類は、

巨大な城壁(「ウォール・マリア」、

「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」)を築き、

その内側に生活圏を確保することができた。

それから約100年。

 いつしか人類は巨人の脅威を忘れ、

平和な日々の生活を送っていた。

壁外の世界を夢見るエレン(三浦春馬)は、

いつか外に出たいと思っていた。

しかし、両親や幼馴染のミカサ(水原希子)からは反対されていて、

同じく壁外の世界を夢見る幼馴染のアルミン(本郷奏多)と、

話し合うことしかできなかった。

城壁の外には巨大な海というものがあるという。

エレンは、街から離れた広大な丘に突き刺さっている金属の物体に乗って、

空想にふけっていた。

それは100年前に、巨人との闘いの時に使われていた兵器ようで、

すでに朽ち果てていた。

エレンは、それが爆弾であることは知っていた。

そこへミカサとアルミンがやってきた。

爆弾をけり飛ばすエレンに、二人はビビる。

「爆発したらどうする」と叫ぶアルミンに、

「こんな世界、吹き飛んでしまえば良い」と吐き捨てるエレン。

「おまえたちは、外を見たいと思はないのか」というエレンに、

「外にいは、恐ろしい巨人がいる」とアルミン。

「そんなことを本当に信じているのか。

おれはこんな壁にくるまれて一生を終えるのは嫌だ。

おまえは弱虫だ」とエレン。

「俺は今から壁の向こうに行く。一緒に来い!」、

と二人を誘って壁に近づいていく。

しかし、そこは兵士に警備されていて、簡単には近づけない。

警備の包囲網を潜り抜けどうにか壁に近づいたものの、

50メートルもある壁を乗り越えることは困難だ。

そこに、3人を見つけた兵士たちが現れ連行される。

エレンが抵抗したために兵士から攻撃を受けた。

そこに、知り合いの兵士ソウダ・ピエール瀧が現れ、3人を助けてくれた。

ソウダが3人に「ここは危ないから戻れ」と忠告してると、壁が崩れ落ちてきた。

超大型巨人が現れ、壁を破壊し始めたのだ。

4人はその巨大さに仰天し、急いで逃げる。

この時、エレンは巨人が伝説でなかったことを初めて知った。

壁が大きく崩れ、石が頭上に飛んでくる。

逃げまどう兵士たち。

やがて超大型巨人が開けてくれた壁のすきまを通って、

大勢の巨人が現れた。

皆裸だ。

顔は口の裂けたバケモノもいれば、

近所のおっさん、おばはん、オタク、ただのデブ、

お笑い芸人(アンガールズの田中のような)ようなモノもいる。

そしてみんなニヤニヤ笑っている。(このシーンは、かなりずっこけた)

 兵士たちが大砲を撃つのだが、

やられたように見えてもすぐに再生してくる。

さながらゾンビだ。

嬉しそうに人間を捕まえて食い始めた。

食いちぎられる人間たち。

血や肉片が飛び散る。

かなりグロい映像が続く。

巨人たちは街へやってきた。

街はパニックだ。

街はズタズタに破壊される。

エレン、アルミン、ミカサは必死で逃げる。

ミカサはエレンの恋人だった。

二人は手をつなぎながら走っていたが、

母親にはぐれた赤ちゃんをミカサがみつけ、助けようとする。

赤ちゃんを抱いているうちに、ミカサはエレンと離れてしまった。

あまりの群衆の多さに、どんどん引き離される二人。

ミカサのところに戻ろうとしても押し戻されてしまう。

エレンを含めた群衆が宗教施設のような中に入って行った。

そこで難を逃れようとするのだ。

そして扉に錠をかけられた。

エレンが扉の窓からミカサの名前を大声で呼ぶ。

エレンを恨めしそうに見つめるミカサ。

ミカサの背後には巨人が・・・。

赤ちゃんを抱いたミカサは巨人に捕まってしまった。

扉を開けようとするが周りから止められてしまう。

どうすることもできないエレン。

隙をみて錠を開け、外に飛び出すエレン。

しかしそこに二人はいなかった。

大声で叫ぶエレン。

呆然としていると背後に多数の巨人が現れ、宗教施設をのぞきこむ。

直後に建物を壊し、隠れていた人々を押しつぶす。

扉からはおびただしい血が。

結局、助かったのはエレンだけだった。

しかし、ミカサを助けられなかったのは自分のせいだと泣き叫ぶエレン・・・。

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 かろうじて生き残った人間たちは、

2つめの城壁に囲まれたエリアまで逃げてきた。

それから2年。

エレンはそのころ兵団に入隊していた。

ミカサを殺した巨人に復讐するためだ。

兵団にはアルミンも含まれていた。

しかし、兵団には本当に闘おうとする者は殆どいなかった。

母子家庭の若い母親は、子供をあずけ、収入を得るために入団してきた。

おぼっちゃまや、若い恋人もいる。

団長はスバル(國村隼)だ。

兵士たちに向かって「心臓をささげよ」と叫び闘志を湧き立たせる。

団長は起死回生の作戦を立てた。

実行に移すのは分隊長のハンジ(石原さとみ)だ。

ハンジは任務中はゴーグルをかけている。

兵士たちに大声で作戦を説明し始めた。

やたらとテンションが高い。


 破壊された壁の周りに弾薬を打ち込み、低い壁を作る。

低くなっても巨人が乗り越えるのは難しい。

そして、内側に閉じ込めた巨人をせん滅するというのだ。

巨人は驚異的な生命力を持ち、

頭部を吹き飛ばされても1~2分程度で再生してしまう。

唯一の弱点は、後頭部より下のうなじにかけての縦1m幅10cmの部位だ。

激しく損傷すると再生することなく即死する。

兵士は二刀を用いて、

この部分をV字型に削ぐ戦法を取ることになった。

しかし、戦闘機などの飛行兵器はないため、

巨人の後頭部の高さには簡単に到達できない。

その時、使用するのが立体機動装置(対巨人戦用の装置一式)だ。

腰裏に装着する筒状の装置からアンカーが発射される。

アンカーと自分の体には長いワイヤーがつながっており、

これにより自在に空中を飛びまわることができるのだ。

動力源はガス。

首尾よく後頭部に到着出来れば、二刀で巨人の後頭部を削ぐことができる。

しかし、不用意な飛び方をすると巨人に捕まり食われてしまうのだ。

だから臆病な兵士は飛ぶことができない。

 兵士たちはトラックに最後の弾薬を積み込み破壊された城壁へと向かう。

巨人達が寝静まった深夜に移動する。

途中で何やら動くものを発見した。

もしかしたら巨人かもしれないと車を止めて、

カンテラのライトを照らすと数頭の牛だった。

やれやれ、と車を走らせようとするが、

女の兵士が、誰かの声が聞こえると言って調べに行こうとする。

一人では危ないのでエレンがついて行った。

建物の中から、赤ちゃんのような泣き声がする。

誰かが赤ちゃんを置いて行ったと思い、中に入っていく二人。

ライトを照らしていると上から何やら水のようなものが落ちてきた。

なにかと思いライトを照らすと、それは巨人の赤ちゃんだった。

おなかがすいて夜泣きをしていたのだ。

兵士を見つけた巨人の赤ちゃんがあばれだし、大変なことになった。

その声で、おとなの巨人たちが目を覚ました。

二人は急いで逃げ出すが、兵団が巨人に囲まれる。

危機一髪の状況。

 そこに立体機動装置を巧みに操る男女の戦士が現れた。

男は兵団を率いる最強兵士のシキシマ(長谷川博己)、女は・・・。

二人の活躍によってあやうく難を逃れた兵団は、

急いで弾薬と兵士を積んだトラックを走らせる。

巨人が追ってこないところまで到着した兵団は作戦決行時間まで、

武器の整備と休憩を取ることにした。

エレンがシキシマに闘い方の教えを請う。

しかし、シキシマは「お前はオオカミを恐れて小屋に隠れている者と同じだ。

それが何かわかるか?」と聞く。

「家畜?」と聞くエレン。

「そうだ。家畜の人類は生きている意味ない」と吐き捨てるシキシマ。

憮然としながらその場を去るエレン。

 一方、エレンはさっきの女兵士のことも気になっていた。

「あれは死んだはずのミカサでは・・・」

女兵士が壊れたピアノを弾いているのを見て、こっそり近寄った。

そして声をかける。

振り向いた女兵士に「申し訳なかった」と詫びる。

女はやはりミカサだった。

しかし、昔のミカサではなかった。

ミカサはあの時の状況を怒気を含んで語り出した。

あの時の赤ちゃんは食われた。

そして自分も・・・と服をたくしあげると、巨人に食われたあとがあった。

腹の一部の肉が無くなっている。

おどろくエレン。

そこにリンゴをなげる者がいた。

それはシキシマだった。

シキシマもリンゴを食べていた。

そして、ミカサの背後から抱きよせ「リンゴ食べる?おいしいよ」と、

かじっていたリンゴをミカサに渡す。

おいしそうにリンゴをかじるミカサ。

エレンはいたたまれなくなって外へ出る。

そして、大声で泣き叫ぶ。

そこに別の女兵士が現れた。

そして、やさしく語りかける。

二人は小屋に入って行った。

(そこには別の男女の兵士が抱き合っていた。例の若い恋人達だ。)

「あの二人うまくいけばいいけどね」と言いながら、

自分の身の上話をし始めた。

「私は子供がいる。でも父親がいない。兵団に入ったのは生活費を得るため。

できればあなたに父親なってほしい」といって、

エレンの手を自分の乳房に誘う。

戸惑いながらも女の誘いを断れないエレン。

しかし、そこにまた巨人が現れた。

小屋の中はパニックに。

巨人が襲ってくる。

さっきまで仲良くしていた恋人の男が食われてしまった。

女が泣きわめく。

巨人は兵団の本陣に向かっていた。

ハンジが爆薬を守れ!と大声で指示する。

すると誰かが勝手にトラックを運転し移動させてていった。

慌てるハンジ。

そこへ女兵士が乗り込んできた。

女は恋人の片割れだ。

運転席でもみ合いになる。

最後は女が相手を蹴落とした。

女が運転するトラックは巨人に向かって一直線に進む。

そして爆破。

女兵士は恋人が殺された仇討をしたのだ。

最後の手段を失った兵団。

あとは立体機動装置で闘うしかない。


 しかし、寄せ集めの兵団は逃げまどうものが多い。

そんな中、ミカサは必死で闘う。

何人も巨人を倒すが、

巨人の強大なパワーで地面にたたきつけられてしまった。

やがてガスがなくなり闘えなくなる。

逃げまどっていた兵士たちも、

ミカサの闘う姿に勇気づけられ必死で闘うようになった。

エレン、アルミンもついに飛んだ。

しかし、エレンが巨人につかまり足を食いちぎられてしまった。

それでも命だけは助かりビルの屋上に墜落する。

それを見ていたシキシマが「運はあるようだ」とつぶやく。

アルミンも必死で闘っていたがとうとうつかまり食われそうになる。

口に入れられたアルミンを見ていたエレンが、

最後の力を振り絞って飛んだ。

巨人の口をこじ開けアルミンを助け出す。

しかし、今度は自分が飲みこまれてしまった。

巨人の食道を通り、胃袋まで飲み込まれてしまうエレン。

中は粘液だらけだ。

エレンを飲みこんだ巨人はさらに他の兵士たちを食おうとする。

劣勢に立つ兵団。

ところがその巨人の口から煙のようなものが出てきた。

様子が違う。

巨人の体を引き裂き、別の物体が出てきた。

それ自体も巨人だった。

こんどはその巨人が巨人と闘う。

めっぽう強い。

顔は凶暴だが、エレンとどこなく似ている。

喜ぶ兵士たち。

しかし、巨人を何人も倒したあと、

今度は兵士たちに向かってきた。

自分達の味方ではないことを知る兵士たち。

そのうち、巨人がもんどりうって倒れた。

力尽きたようだ。

気化しながら消滅する巨人。

その中から粘液につつまれた物体が出てきた。

それは飲みこまれたエレンだった。

エレンは巨人に変身する超能力を身につけたのか・・・。

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本作は前篇ということで、謎を残して幕が下りた。

後編は9月16日公開ということ。

映像は見応えがあるが、

そこは少年向けの作品ということで、

「いい歳こいたおじさんが見る映画ではないな」というのが実感。

隣にいた妻の「何ひとついいところがなかった」、

というブーイングとともに映画館を離れた。






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