コーヒーを飲みながら


                       


 コロナウィルスがコロコロ転がって、

2020年は終了という感じですね・・・。

こういう事態というのは生まれてから初めての経験ということかな。

まあ、ここにきてこの経験というのはあまり必要ではないのかも・・・。

とは思っても、

むこうから勝手に日本列島を訪問してしまうのだからどうしようもない。

年末にきてますます勢いを増してますね。

まあ、コロナ菌の待ち構えてるところには近づかないことですね。

飛んで火にいる夏の虫ではないですが、

コロナ菌が両手を広げて待ってるところに飛び込む必要はないです。

 先日男女のフィギュアスケート日本選手権がテレビでやってましたね。

結果は、羽生結弦と紀平梨花で決まったという感じ・・・。

このフィギュアスケートを見ていると、

際立っているのが羽生結弦のスケーティングのレガート感・・・。

このレガート感というのは、実は演奏にも大きな意味を持っていそうだ。

紀平梨花は4回転でトップを取ってはいるが、

ジャンプから降りた時というのはあまりレガート感というのはないかな。

なにが違うかというとここが大きく違う。

このジャンプのあとのつなぎがもっとレガートになれば、

ロシアの選手たちとほぼ対等になって、

その日の調子次第ということに持ち込めるかな。

 このレガート感というのはメロディーの流れにも大きく影響していて、

特にギターでは難しい要素の一つだと思う。

 ここでは毎年、金氏を招いてコンサートを開催してますが、

金氏の演奏との決定的な違いはレガート感だと思う。

技術的にとかテンポなんてことを俎上に乗せても全く意味がない。

そこの違いが大きいからプロなんですよ。

しかし、レガート感というのはテンポとは切り離すことができる。

メロディーをいかに流れるように弾くことができるのか・・・。

これが演奏するときの大きなテーマだと思う。

 滝の写真を見たことがある。

シャッター速度を早くして撮ると、

滝を落ちる水の飛沫がくっきり映る。

シャッター速度を遅くすると水の飛沫は平準化されて映る。

例えば二枚の写真を見比べると、

水の流れが滑らかに映っていると、

なんかホッとする感覚ってありますね。

 羽生結弦のスケーティングはレガート感が強いんですね。

だから多くの人の感性に残るんですよね。

 ピアノは一つ一つの音が独立してるのでこれもレガートになりにくいですね。

ギターの発音も一つ一つの音が独立して出てきます。

ピアノもレガート感を出して演奏するのは結構難しそうです。

ベートーヴェンのピアノ曲など聴くとすごいレガート感がありますね。

いろいろ聴いてみるとこのレガート感の違いというのは、

結構、弾く人によって差がありますね。

 ギターという楽器は、レガートに弾くというのが超がつくほど難しい感じがします。

セゴヴィアのテンポルパートというのは、

そのへんが大元にあるのかななどと考えてしまいます。

だから真似すればいいということではありませんが・・・。

 レガートに弾くにはどうしたらいいのか・・・。

まずはテンポ!!

自分の演奏力に合っているかどうか。

これは大きな問題であることは確か。

テンポが妥当となれば、次はリズム。

リズムを含めた強弱のつけ方がレガートには大きく影響しますね。

ギターはピアノ、フォルテの幅が小さいから難しさがあります。

でも、不可能なんてことはないです。

テンポが自分に合ってれば大きく可能なんですね。

自分に合ったテンポの設定というのは非常に大きなものなんですよ。

テンポを早くすればレガート感が増すなんてのは全くあり得ませんから・・・。

 教室のクリスマス会を聴いていて、

なんか良くなってると思った演奏は確かにあるんですね。

テンポの設定がうまくいっていて指の運びもスムーズになってると、

聴き耳にレガート感が増すんですね。

そこで「いいんじゃないの・・・」って気分になるんだなということ。

これは弾き語りでも一緒だなと思いました。

なんだかすべての始まりはテンポに打ち勝つことかも・・・。

ちょっと極端かな・・・。

そんなこともないと思いますが(*^。^*)


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