コーヒーを飲みながら


                       


 緊急事態宣言が出て、一週間が過ぎましたね。

なんだかあまり変化もないってところでしょうか・・・。

2月の7日が一応の期限ということになってますが、

結果はどう転ぶのかなぁ・・・。

感染者が減るということが好結果なんですね。

まあ、2月7日の結果を待つしかないのかな。

 お正月、どこに出るということもできそうにないので、

テレビの録画を腰を据えて見続けていたのですが、

2020年はベートーヴェン生誕250年ということで、

結構いろいろな映像が流されたんですね。

交響曲第九番の流れてましたね。

 けっこ貴重な映像だなと思ったのは、

レナード・バーンスタインとウィーンフィルの第九。

熱演も熱演で汗が四方に飛ぶ散っていく、

前にいる弦の人は汗をもろにかぶってるんじゃないかと思える。

画面にしっかり見えるくらいだからかなりの汗なんだろうなと思ってみていた。

それにしても演奏は素晴らしく、第一楽章から第四楽章まで全部見てしまった。

第九も普段は見ても第四楽章のみということが多い。

とにかく長いから・・・。

なんだか曲に入り込んでしまった感じ・・・。

バーンスタインの第九というのは普段全く見ることができないので、

貴重な記録なんだと思う。

バーンスタインというとすぐに浮かぶのが「ウェストサイドストーリー」

このミュージカルの楽曲を作曲した人・・・という位置づけしかなかった。

CDも持っていない。

 その後に、NHK交響楽団の第九も聴いた。

指揮はスペイン出身の中堅どころの指揮者なのかな、

名前は初めて聞いた名前だ。

覚えてない・・・。

 コロナの影響かオーケストラの人数も合唱の人数も少なめ。

バーンスタインの演奏の後なので結構期待して聴き始めた。

演奏が進むにつれて(なんだかつまらんなぁー)という気分になってきた。

バーンスタインで弾きこまれた気分がだんだん元の気分に戻ってきてしまった。

せっかくだから最後まで聴いたが、

なんだか我慢して聴いたという感じ・・・。

このさはな~に、なんだろね。

N響の実力はいまや世界的になっている。

だから演奏技術でどうこうというのはないと思う。

バーンスタインの聴き手をぐいぐい引き込んでいく力はなんだろう。

N響の飽きてしまう演奏とはなんだろう。

やはり指揮者の個性というのが大きく影響していると思う。

バーンスタインと時代も年齢も違うから比べることはできないと思うが、

交響曲というのは指揮者の個性が大きく影響するんだと思う。

下手か上手いかという技術論では解明できないものがあるんですね。

聴き手を演奏に引き込んでいくというのは技術だけではないんだろうな・・・。

曲に対する思い入れが一番なのかな。

曲の演奏に自分の気持ちが乗せられるかどうかなんだと思う。

たどたどしい演奏でも結構後々まで残る演奏ってありますよね。

バーンスタインの指揮というのは技術だけではない、

深い思い入れがあるんだと思う。

深い思い入れが聴き手を引き込む力になってるんだと思う。

何百回と演奏を重ねていくうちに出てきたものなのかな。

最初の一回で巨匠になったわけでもなさそうだから、

繰り返し演奏していくということの大切さを感じた演奏でした。

それにしてもこのバーンスタインの演奏は保存ものですね。


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