コーヒーを飲みながら


                       


 3月11日。

10年前の震災の特番テレビで見てましたが、

いろいろ鮮明に思い出しましたよ。

あの時は、金曜日の2時46分だったんですね。

3時からのレッスンに備えてましたが、

そこにグラグラとびっくりするくらい揺れる地震発生。

上から物が落ちてくるのを警戒してすぐにドアのところまで行き、

ベランダに出ました。

車は全部道路わきに止まっていて、

人が外に出てちょっと騒いでましたね。

美容室から飛び出してきた女性が電柱にしがみついて、

その女性に後ろからまたしがみつく女性がいました。

とにかく経験したことのないような結構な揺れ方だった。

 部屋に戻ると積んでた本とか本棚の上の楽譜などが倒れたり落ちたりしていた。

本棚がもとの一からずれていてかなり驚いた!!

とにかくすぐのパン屋さんに走って食料の買い出し・・・。

すでに店には人が並んでいた。

それでもすべてのパンをお店の人が出してくれてなんとか買うことができた。

 一番不安だったのが東京にアルバイトに行っていた娘が帰ってこられるかどうか、

まったく連絡がつかなくなっていたのでどうなっているのかが分からない。

帰ってこられるのかが非常に不安だった。

夜の9時ころになってドアを叩く音がして、

ドアを開けるとと娘が膝を曲げてうずくまっていた。

6時間くらいかけて戻ってきたということだった。

アルバイト先からとにかく歩いたらしい・・・。

二子玉川園まで来てバイト先の先輩に遭遇して、

その知り合いの方にバイクに乗せてもらって246号線を戻ってきたということだった。

車だとどこで渋滞してるか分からないのでバイクにしようということだったと言っていた。

とにかく娘の顔を見てホッとした。

バイト先から6時間かけて戻ってきたと言っていた。

 駅に行ってみるとロープが張られて立ち入り禁止。

道路わきのは救急車が待機していた。

買い物をしようとスーパーに行くと閉店でお店はすべて閉店していた。

カップ麺とか食べられるものをとにかく調達。

街の米屋もお得意さんにだけコメを売っていて一般に人には売ってくれなかった。

後にこの米屋は閉店していた。

 夜になって停電状態。

テレビもつかないので情報が全くない状態。

インターネットも使えないのでほんと何も分からない状態だった。

 これから計画停電が始まるのですが、これがつらかった!!

昼間は電気がつかなくてもなんとかレッスンはできましたが、

夜は懐中電灯を二つ使った楽譜を照らしお互い顔も良く見えない中でレッスンをした。

この停電というのはかなりこたえた。

夜になると何もできない。

カップ麵など食べるとあとはただひらすら座ってるだけ・・・。

車で来ている生徒の方もこちらの部屋が暗いのでそのまま帰ってしまったり、

地下鉄から降りても外が真っ暗なのでそのまま帰ってしまったり、

まあ、なんとも厳しい状況になっていた。

一番つらかったのはこの停電が地域順番で3時間来ること。

夜にこの状態が来るとほんと辛かった。

 ここから10年たって今度はコロナ禍・・・。

10年たつと大きなことが起こりますね。

いろいろなところへ連絡がつかなかったのも不安でしたね。

関東大震災も言われてるので気を付けていかないといけないですね。



停電の時のテーブルの上を撮影。



 




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