コーヒーを飲みながら
          
    
        

      =アンサンブル考=

 10月26日に「日本ギター合奏フェスティバル」が開催されました。

我が教室のアンサンブルヴェルデが参加しました。

会場の「IMAホール」は音響が素晴らしく、

真ん中より後ろで聞いていたのですが、

曲のニュアンスも聴き取れてなかなかいい感じでした。

アンサンブルもかなり息も合っていて、

全体の緊張感が統一されていて、

なかなかの演奏だったと思います。

次に練習をしているのが、アンサンブルブラウ。

年末のクリスマス会を控えての練習です。

曲目がメロウディーの非常にきれいな「虹の彼方に」

ミュージカルの傑作のテーマ曲です。

今回初めて参加する方や、

初めてファーストを演奏する方。

曲の最初の合図や、

最後の全体の消音を一手に引き受ける方。

なかなか新鮮な組み合わせとなりました。

アンサンブルは文字通り複数の演奏者が一堂に会して、

役割分担をして一曲を仕上げるという構成です。

独奏と違うのは一致して弾かないと曲にならないということです。

まったく個性の異なる人の集団が、

一曲を一糸乱れず弾いていく。

ソロを弾くときとは違った緊張感があると思います。

受け持ったパートがズレてしまうと聞き苦しい感じになります。

受け持ったパート内でズレてしまえば、

かなり悲惨な状況になりますよね。

アンサンブルを合わせるということは、

一人一人の呼吸を合わせるということです。

呼吸というのは一人一人のリズムで成り立ってる、

生命維持活動ですよね。

重要な意味があるわけです。

この一人一人にとって重要な呼吸を合わせる。

これがアンサンブルの醍醐味なんですね。

これがあっていない演奏というのは聴いていて、

聞き苦しいものなんです。

 アンサンブルは何を練習する?

音を練習するのはもちろんですが、

呼吸のリズムを合わせるということなんですね。

この呼吸のリズムの合った演奏というのは、

聴いている側にある種、

心地よい緊張感が生まれるんですね。

アンサンブルを聴いた後の余韻というのは、

この緊張感の余韻を楽しむというのもあるんですよね。

バラけたアンサンブルは非常に不快な気分を残します。

心地よい後味というのは残りません。

なぜメトロんーむで練習するのか、

バラバラな呼吸のリズムを合わせるためなんですね。

これはちょっと練習したくらいでは生まれません。

繰り返し練習して得ていくもんなんですね。

アンサンブルブラウはこれから本番ですね。

楽しめる演奏を期待したいですね。


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