知ってるつもり・・・。
      フェルナンド・ソル

        クラシックギターの世界では知名度抜群の作曲家。
        しかし、それほど弾かれない・・・。
        重要ではあるけれど最近は特に弾かれない。
        それとすでにあまりどういう人かも知られてないかも・・・。
        ほんの少し調べてみました。


              
                 (

                =生涯概要(二)=
 
 1795年、ソルはモンセラを去ってバルセロナに戻った。

モンセラを去って最初にした仕事の一つは、

彼が修道院滞在中僧院の中で演奏するには、

あまりに世俗的な楽器であるという理由で、

傍らに片付けられていたギターを再び手にすることであった。

ソルが初めてモレッティイのギター曲に遭遇したのは、

このバルセロナに戻って間もないころであった。

このモレッティのギター曲が彼の後年に、

非常に深い影響を与えることになったのである。

 ソルの少年時代のオペラに対する情熱は、

バルセロナのテアトゥロ・デ・ラ・サンタ・クルス(サンタクルス劇場)

現在の(テアトゥロ・プリンシバル第一劇場)で上演していた、

イタリア人の一座によってふたたび呼び戻された。

 格好の台本を見つけて彼は最初のオペラ、

テレマコ・エン・ラ・イスラ・デ・カリプソ

(カリプソ島のテレマコ)の作曲にとりかかった。

この作品は上演を承諾されて、

1797年 8月25日に初めて上演された。

同日のディアリオ・デ・バルセロナ(バルセロナ新聞)は

この新曲のオペラに高い賞賛の記事を掲載し、

続いて1797年 9月5日には、ソルに捧げるソネットを発表した。

言論人の意見は明らかに一般大衆の意見でもあった、

というのもこのオペラは1797年から98年にかけて、

劇場シーズン中15回も上演されたのだである。=つづく=


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