知ってるつもり・・・。
      フェルナンド・ソル

        クラシックギターの世界では知名度抜群の作曲家。
        しかし、それほど弾かれない・・・。
        重要ではあるけれど最近は特に弾かれない。
        それとすでにあまりどういう人かも知られてないかも・・・。
        ほんの少し調べてみました。


              
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                =生涯概要(三)=
 
 1798年の後しばらくして、ソルはマドリッドに戻った。

そして間もなく彼は華やかな芸術生活の渦中に投げ込まれた。

このマドリッドでは有力なパトロンを見出した。

アルバ公爵夫人である。

夫人は彼に一つのオペラを依頼したが、

これは夫人の死によって実現しなかった。

そのころやはりソルの才能に注目していたメジナセル公爵は、

彼に器楽音楽をより以上勉強するように忠告した。

ソルはその好意に答えハイドンや、

その当時は有名であったプレイエル達の作風を分解研究し、

この分野でも実力を深めた。

その結果として彼は、連続的に交響曲、三つの弦楽四重奏、

一つの女王奉賛歌、ピアノ及びギター伴奏付きのスペイン歌謡などを、

矢継ぎ早に作曲した。

 専制君主のチャールス四世は常に大勢の外国の芸術家たちに囲まれ、

王自身室内楽を非常に愛好していたことから、

彼らを常に傍らに使えさせていた。

おそらくそのグループの中で最も華々しい名前は、ルイジ・ボッケリーニであろう。

彼はマドリッドにおいてベナベンテ公爵の保護の下にあった。

このベナベンテ公爵は優れたギタリストで、

ボッケリーニは彼のためにギターを含む弦楽五重奏曲を九曲作曲し編曲した。

そのことに関してこれまで何らはっきりした証拠が発見されてるわけではないが、

ソルがボッケリーニと一緒に、

勉強したかもしれないという推察もなされている。

バルセロナから来たこの天才児を知っており、

彼に関心興味を持ったであろうことは、

十分に推察されえることだと言えるのだ。=つづく=


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