知ってるつもり・・・。
フェルナンド・ソル
クラシックギターの世界では知名度抜群の作曲家。
しかし、それほど弾かれない・・・。
重要ではあるけれど最近は特に弾かれない。
それとすでにあまりどういう人かも知られてないかも・・・。
ほんの少し調べてみました。
(1)(2)(3)
=生涯概要(四)=
彼がマドリッドに到着して間もなく、アルバ公爵夫人の下に、
頼りがいのある落ち着き先を見つけることができたことを考えて
確かにソルがマドリッドに来る前に、噂のほうが先に広まっていたらしい。
ソルは公爵夫人の家内一員となり邸内に仕事部屋を与えられた。
公爵夫人の芸術に関する関心は、
おそらくはベラスケス以後の最も重要なスペインの画家であるに違いない、
フランシスコ・ゴヤに対する保護にもまたはっきりと現れている。
ゴヤと夫人の関係は騒々しい恋愛事件にまで発展し、
ソルが公爵夫人の家内の一員となったのは、
ちょうどその最高潮の時であった。
ソルはその時邸内の別の部屋に住んでいた
ゴヤを知っていたに相違ないのであるが、
二人の関係の詳細に光を当てるようなものは、
これといって発見されていない。
当時のスペインで最も幻惑的で、
確かに最も気まぐれな女性といわれていたアルバ公爵夫人と、
女王、マリア・ルイサとのライバル関係は、
スペイン史のこの時代において、
もっとも彩り鮮やかな逸話の一つである。
公爵夫人が39歳の若さで死んだのは、
女王が毒を盛った結果であると噂された。
夫人は1802年 7月23日に急死した。
そしてソルの仕事は彼女に死によって終わりを告げることになった。
彼は夫人の依頼によって、
喜歌劇「ドン・トゥラストウロ」を急いで執筆中だったのである。
この作品は遂に完成されることはなかった。=つづく=
=ソルの時代に製作されていたギター(R・F・ラコート)=
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