知ってるつもり・・・。
      フェルナンド・ソル

        クラシックギターの世界では知名度抜群の作曲家。
        しかし、それほど弾かれない・・・。
        重要ではあるけれど最近は特に弾かれない。
        それとすでにあまりどういう人かも知られてないかも・・・。
        ほんの少し調べてみました。


              
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               =生涯概要(六)=

 1808年のスペインは革命の瀬戸際にあった。

その時までにスペインの民衆たちは、

スペイン王室内におけるスキャンダルの連続にひどいショックを受けていた。

民衆は怒りナポレオンはこの機会をとらえて、

スペインに自分の軍隊をなだれ込ませた。

この帝王は、王室内の争いを鎮めるという口実で、

スペインの国内政治にまで口を出しつつあった。

彼は、また王と女王をそそのかし、

つい最近、父王に変わって王位に就くことを宣言した、

その皇太子ともども国外に追放した。

王に力尽くで譲位を強制し、

自分の弟のジョセフ・ボナパルトをスペイン王の地位に就けた。

そのすぐ後には部下のミュラ将軍がマドリッドを占領した。

王族の末裔として心穏やかならず、

まさに骨抜きにされんとしていたスペイン国民の間から、

自然にフランス軍に対する攻撃が始まった。

 スペイン人の激しい忠誠心と愛国心が反乱となって爆発し、

ついにはナポレオンの勢力にも、

決定的な痛手を与えることになったのである。

しかし、同時にその結果にその結果スペイン国家は相争う、

いくつかの党派に分裂してしまった。

スペインを暴動にまで駆り立てたスキャンダル事件の主要人物は、

王室から授けられたプリンシペ・デ・ラパス「平和の王子」という名で、

ヨーロッパ中に知られた、マニュエル・ゴドイであった。

ゴドイと彼をその地位に就けた女王マリア・ルイサは、

共にギターの熱愛者だった。

ソルがゴドイに捧げたいくつかの作品も知られている。

このことから、ソルはしばらくの間は、

王宮の寵愛を受けていたらしいことが分かる。


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